1.概要について
弊社マイクロOSの概念は、マイコンの草創期から作りました。
当時、8085(8ビット)や8086(16ビット)用に作りました。
マイコン草創期は、単機能の動作を確実に行う事が重視されました。
このため複合動作を伴う場合は、割込みにより優先順位を決める方法で
行われていました。この方法では、早い動作が重なった場合などの処理が
逆に複雑になる事が判りました。
そこで、処理を時系列に行う事で、複合的に処理する方法が考案され
この方法がマイクロOSの基本概念になります。
2.現状について
マイクロOSの機能を有効に使用するためには、汎用的なOSが使用できない
マイコンに使用する事が重要です。これまでに開発したマイクロOSは、
・PICマイコン(マイクロチップ社製)
・H8マイコン(ルネサス社製)
・FLマイコン(富士通社製)
マイクロOSで重要な要素は、時間概念とスケジューラです。
時間概念は、最低1本のタイマー割込みを用います。
タイマー割込みは、マイコンで異なりますが、数μS~数mSの時間を用います。
スケジューラは、処理数によって異なりますが、数本程度用意します。
スケジューラとは、タスクコントローラと同じ意味を持ちます。
スケジューラ管理は、マイコンで異なります。
3.有効性について
マイクロOSを用いた製品では、ハードウエアの機能を最大限に使用できる事と
ソフト開発及び修正が短時間で行える事です。
デバックにおいても、制御部分を単独処理に出来るので、不具合を最低限に
抑える事ができます。