AD変換精度におけるカーブフィット法の有効性について

1.概要について
 実装されたAD変換の有効精度を求める一般的な方法は、FFT法があります。
 この方法は、入力された周波数の成分とそれ以外の成分がどれくらい比率で
 あるかを求める方法です。
 この方法で用いられるデータ収集回数は1024、2048などです。
 データ収集時、1回程度の不具合があった場合では、エラーを検出する事が
 非常に難しいのが現実です。
 このため弊社では、ダイナミック試験法であるカーブフィット法を用いています。
 この方法で行うと、1回の不具合でも検出できる事と、1回のAD変換で得られる
 精度を求める事ができます。

2.現状について
 信号源として、精度の高い正弦波を用います。
 収集する周期は、1周期半以上必要です。
 収集したデータを数式的に処理します。

 演算式については、下記の資料が参考になります。
 TI社ADコンバータ性能のダイナミックテスト方法
 http://focus.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja208/jaja208.pdf

 実例は下記を参照してください。
 http://www.md-system.jp/how_how/ad.html