「侘しいと寂しい」

この世界は、「侘しいと寂しい」から出来ている。
数式的には、実数部と虚数部である。
今の社会は、実数部のみを見ているので限界が来た。
虚数部、それは精神世界である。

郷里の鹿児島知覧に里帰りすると、特攻隊生存の
方々が集団で毎年、父を訪ねて来た話を聞いた。
戦争と言う極限状態で、生還し、零からやり直し
成功している人の話を聞いた。
人を動かす大きな力、それが「侘しいと寂しい」

昨日、オリンピックの女子団体パシュート決勝で
氷面の溝で転倒し、銀メダルを獲得した。
決して言い訳をせず、敗北を認めている姿に感動した。
金メダルでは、「侘しいと寂しい」を知る事がない。

昔の日本人は、当たり前の様に知っていた
「侘しいと寂しい」
だから新しくて祝福された製品、会社、そして
素晴らしい世界のためになる。
それは、自分を捨て、世のため、人のため

石原慎太郎さんを偲ぶ

私は鹿児島知覧に生まれた。
知覧を離れて、実家のある知覧に行った際
特攻おばさんと石原さんの写真を見た。
若き日の作家、石原さんが特攻おばさんと面談し
政治家になる決意をした時の写真だそうだ。

武士は刀を抜く事が死を意味するから
毎日、死を覚悟しているそうだ。
石原さんにはそんな覚悟を感じる。
石原さん、ありがとう。